ロゴを作る時に大切な3つのこと

今回は企業ロゴをつくる時に重要な要素を3つにまとました。重要度順に並べたので、最後まで読んでみてくださいね💓

ロゴの名前が持つ言葉の意味と響を考える。

まずは、デザインを形だけでとらえるのはやめましょう。年を重ねたデザイナーでも分からない人が非常に多いこのポイント。表層的なデザインではなく、本質をまず追求します。このように言うと、単純に内容を理解する。商品ロゴであればその商品について詳しく知る、というのは第一段階です。それを踏まえた上で、担当する企業の十年後二十年後の姿を「創造」します。創造というのは、過去のエッセンス(土台)に加えて、企業のあるべき姿(未来)を社長にイメージしてもらうこと。「今後〇〇業界は東南アジアが伸びるから、海外進出に力をいれる」「人を大切するという社訓があるので、そういった意味合いを未来に続き、社内外に発信できるようにロゴに込める」など。その言葉が持つ言葉の響き方、ささやき方、叫び方も考えるとデザインの幅は広がっていきます。

ロゴには2種類ある!タイプを使うか、マークを使うのか!?どちらを使えばいいのか。

スターバックスの人魚のようなブランドマークを使うのか、単純に文字だけのロゴタイプを使うのかは、ロゴ制作の方向性を考える上で非常に重要です。

マーク型

マーク型は、一瞬で目につくため、認知性が非常に上がります。大企業などで多くのアプリケーション展開を図る場合などでは非常に有効な方法です。例えば日本航空「JAL」では、航空機から自動車、紙コップまでJALの鶴丸マークが貼ってありますよね。

しかしロゴの絵面によっては時代時代のファッションに流されるために、ロゴが一瞬でダサくなってしまうという危険性があります。その度々にロゴを変更してしまうのはあまり良くありません。せっかく認知されてきたロゴが変わってしまうのですから。特に経営基盤が盤石な企業ほど、ロゴは変更されません。マークロゴは、多くの場合企業ロゴというよりは、キャンペーンやイベント等で使う方が効果的です。

さらに中小企業のロゴデザインとなると、ブランドマークをそういった意味でしっかり作れる人が少ない上に、どのマークがいいのか選べる人も少ないため、どこにでもあるようなロゴで差別化ができなくなることが非常に多く発生します。どこかで見たようなことがあるロゴが世の中には大量にありますよね。中小企業だとアプリケーション展開も多くないため、マーク型の良さを活かせません。どちらかというと大企業向けです。

また、マークはタイプとセットで納品する事がほとんどです。

タイプ型

タイプ型は、JRやJAのように文字をそのままロゴにしてしまうことを言います。文字を使ったデザインでは、長期間の使用に耐えられるという強みがあります。企業ロゴとして採用するのであれば、断然こちらをおすすめします。制作時には、アルファベットの形を三角や丸などの図形に見立てるとデザインしやすくなります。丸系の文字が多いから全体も丸で整えようだとか、三角形系で上下に視線がばらけるから、そのリズムを活かそうなど。

機能性を考える。

機能性で考える事は遠くから見た時にも近くから見た時にも同じ印象が与えられるか。文字は小さくしても読みやすいかなどです。ロゴの最小サイズは大体1cm~2cmでも文字が読めて図がつぶれないこと。特に商品によって企業ロゴを貼る場所が異なるため、一例ですが、小さい部品製造メーカーだったりすると、その小さな部品にロゴを掘ることになります。他にも、海外進出を図る企業は、日本企業だと分かりやすいように赤を使うなど様々な技法があります。例えばRICOHやcanon、TOYOTAやHONDA、そしてスズキなど。赤の他には青も使われますが、これは江戸時代に藍色が流行り日本人に非常に馴染む色となった事が起因すると考えられます。

また、機能性に加え精神性的な意味でもロゴを構成する文字のラインは太い方が良いです。まず可読性が増します。化粧品会社等で女性物を扱う企業は細いことが求められますが、基本的には会社のロゴとして時代に負けない強さをロゴに与えてあげないと、会社もろとも時代に波ですぐにひん曲がってしまいます。例えば、IDC大塚家具。家族で揉めて会社の経営基盤が弱体化した事で有名ですが、大塚久美子社長は、今まであったロゴを変更した結果貧弱な右肩下がり企業となりました。

古いロゴ

新しいロゴ

ロゴデザインで迷った時、文字の色の濃さや形を変更する時は今回挙げた事を鑑みつつ、調整してみてください。きっと良いロゴが出来上がるはずです。

特に日本のデザイナーや広告会社は勉強熱心なあまり機能面ばかりに意識を向けすぎることが多くありますが、大事なのは本質ですので、最後の微調整で機能性を考えた方が良いです。「はいはい、私は内容をこんなに理解してデザインしてますよ?ではなく、過去・今・未来を徹底的に考え抜くと本質が分かってきます。」通説では効くと思われる技法が本質と照らし合わせると効かないことがほとんど。多方面的に考える力がないと良いロゴは作れません。もう一度言います、発する言葉や意味合いを熟考することが大事です!それではGood Luck!!