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コロナウイルスに対する世界のマスク開発動向とは?

LIGC Applicationsは、滅菌して安全に再利用できるグラフェン(炭素原子のシート状物質)ろ過システムを備えたフェイスマスクであるGuardian G-Voltを開発しています。

世界中で進行中のコロナウイルスの発生により、保護マスクへの世界的な関心はここ数ヶ月で急増しています。 ニューヨークに本拠を置く同社は、マスクの設計とテストに5年かかったと語っており、製品化するにあたってプロジェクトをクラウドファンディングしています。

コロナウイルスなどのウイルスは、小さな水滴を介して伝染する可能性があります。マスクなどの呼吸器防護具にはN95規格というものがありますが、これは0.3マイクロメートルを超える粒子を95%を捕集できることを表します。Guardian G-Voltはグラフェンろ過システムにより、0.3マイクロメートルを超える粒子に対して99%の効果があり、それより小さいものに対しては80%の効果があります。

USBポート経由でポータブルバッテリーパックに接続すると、低レベルの電荷がGuardian G-Voltを通過します。静電気が物をくっつけるように、電気の力を使ってグラフェンマスクにほとんどの粒子を閉じ込めることができます。自宅では、ドッキングシステムを使用して捉えた菌を加熱して完全に滅菌。再び着用できるとのこと。

世界中でコロナウイルスが発生している中、実はN95規格認証マスクは有効性が疑問視されています。 これらのマスクは湿ったら、廃棄して交換する必要があるからです。

同社はマスクを何年も製造されており、イスラエルのベングリオン大学と米国のライス大学の両方でテストされていることを強調しています。そして、このタイミングでクラウドファンディングを行うことを「世界中のニーズと成熟した進化したテクノロジーを調整するため」と語ります。

「私たちは何よりも科学者であり、必要なときにこの技術を導入できることを非常に光栄に思っています。」と同社はコメントしました。

現在、世界保健機関(WHO)は、コロナウイルス患者と直接接触している人および咳をしている人にのみマスクを着用するよう助言しています。マスクは、鼻と口からウイルスを吸い込むことを防ぐことができますが、それでも目からの感染までは防げません。 定期的な手洗いが、コロナウイルスに対する最も効果的な防御策です。

マスクを着用すると、大気汚染による呼吸を防ぐこともできます。マスクを交換する必要がある場合、LEDライトがユーザーに警告します。LIGC Applicationsは、ベルギーでレーザー誘起グラフェンフィルターとマスクを製造する予定です。

他にもコロナウイルスへの反応として、アーティストのダニエル・バスキンは、ユーザーが着用中に顔認識で携帯電話のロックを解除できるようにする印刷フェイスマスクの開発を開始。

中国の建築家Sun Dayongは、UV光を使用して自身を殺菌し、着用者を保護するウェアラブルシールドのコンセプトを設計しました。

<参考>Guardian G-Volt masks would use graphene and electrical charge to repel viruses and bacteria