日本は終了しない。日本経済がまだまだいける3つの理由

「借金と少子化で日本終了」だとか、「日本経済はもう終わり」みたいな議論はここ数年でよくみる話ですが、筆者はそうは思っていません。もはや、国内市場が縮小することで、日本は新たな強みを持つようになると考えています。確実に起こる未来を悲観するのではなく、どんな状況が待ち受けているのか、どう先に先に仕掛ければビジネスになるのか私たちはか考えていくべきだと思います。

1:国内市場の縮小が新しい変化を生む

国の市場が縮小した際に、私たちはどのように振る舞えばいいのか。他国を眺めて見ると見えることがあります。現在日本では、国内市場がそこそこに大きい。さらに、言語障壁が高いことを理由に海外に打って出る企業が少ない傾向にあると感じます。もともと国内市場が小さい国では、国外市場を目指すような傾向・事例が海外にはあります。例えば、韓国のサムスン電子、

フィンランドのノキアなど。どちらも携帯電話市場で世界を席巻した企業です。

韓国は国内総生産が日本の1/3ほどで人口も1/4。フィンランドに関しては日本の人口の10分の1にもなりません。今後少子化によって人口が減ると日本経済も縮小するため、国内市場だけで回して食べていけない上に海外のIT企業に膨大なマネーを垂れ流している状況のため、豊かな暮らしができなくなります。ところが実際に海外旅行等をすれば分かる通り、アイスランドでもベトナムでもタイでも日本の車やバイクが走っていますし、日本人のつくるプロダクト、職人魂はもともとは世界を驚かせるレベルです。国内市場から視点を移さざるを得なくなった時、国民全体が大きく海外志向に傾いた時にどんな動きを見せてくれるのか、非常に楽しみで仕方ありません。

2:日本人はスイッチが入ると強い民族

また、日本人の強みはまだまだあります。それは、日本人はスイッチが入ると集団でもの凄く大きな力を発揮する点です。この習性に関しては、明治維新や、

太平洋戦争、

高度経済成長期など、説明せずともわかると思いますが、私たちの大きな強みだと思います。そのスイッチが入った時に、世界を変えていけるのではないでしょうか。世界から遅れをとっていると集団意識が向いた時、大きく変わっていけるはず。その点で私は将来を悲観していません。

3:情報過多の時代

インターネットが発達し、大量の情報が出回るようになりました。家に伝わる代々のレシピから考え方からちょっした生活のヒントまで、世界中で探せば健康からビジネスまで人の貴重な知恵が大量に情報として出回っています。少し前までは、ネット上の情報は怪しいだとか言われていた時代ですが、今やGoogleの検索エンジンの発達や、情報発信者の母数が膨大になったことから、正しくためになる情報の方が多くなっています。そういった状況の中、子供達は海外の情報に用意に触れられるツールを常に身につける時代となりました。

筆者は現在米サンフランシスコ等で広告やメディアを扱う仕事で出張等に出かけます。しかし、あまり若い頃は学校で英語を勉強しませんでした。ネットで海外の映画やYouTuberを好きで見ているうちに英語が聞き取れるようになったので、今後こういった子供達がどんどん増えていくと感じます。また、以前はネイティブ英語は貴重な機会でしたが、インターネットとコンテンツ過多の時代で活きた英語がすぐに大量に手に入る時代になった事から、日本人の英語レベルも上がり、言語障壁は今後どんどん低くなるでしょう。