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顧客が何時間でも商品を見て触って試すことができる、IKEA店舗設計の凄みとは?

単一ブランドで9,500の家具製品を扱うIKEA。非常に大きい上に巧い設計がされた店舗設計で世界で300以上の店舗をオープンしています。2020年までに500億ドルに達することを目指しています。

買い物リストを頭の中に描いていても、ついつい買いすぎてしまうなんてことはよくあること。マーケティング業界では、消費者支出の半分は計画外であることが知られています。

この多くは、時々リストにいれるのを忘れていたもの。

しかし、消費者心理学者が測定する別の種類の購入があります。

それが衝動買い。店舗設計は消費者の満足度に影響を与え、それが拍車をかける場合があります。

歴史的に見ると、20世紀の建築家ビクター・グルーエンが光と空間を使用して劇的に店頭の窓で商品をステージングしたことが始まり。彼はデザインによって、通行人の注意を惹きつけ顧客に変えようとしました。今日、人々はこの技術を『グルーエン効果』と呼ばれています。

IKEAでは、スウェーデンのミートボールを食べられるレストランを備えていますが、これはもちろん偶然ではありません!私たちの興奮を誘っています。

「人々は興奮すると、購入する可能性が高くなります。購入決定の20%はロジックとニーズに基づいており、購入決定の80%は実際には人の感情に基づいています。」とIKEA USAクリエイティブディレクター のRichard La Graauw氏は語ります。

グリッドレイアウトは速度と利便性を重視しています。コンビニなどはこのレイアウトです。

自由形式のレイアウトが探索を可能にし、顧客がより多くの部品を訪問できるようにする場合や競馬場のように特定のルートに顧客をさらす場合があります。

IKEAのレイアウトは、製品ディスプレイの迷路を通る設計になっています。これにより、店舗での移動距離を伸ばすことが可能です。歩けば歩くほど、より多くのアイテムを顧客が触れることになります。平均して顧客は、フロア面積の約3分の1しか訪問しませんが、イケアのレイアウトにより、より広い範囲をカバーすることが可能です。

IKEAは、顧客の滞在時間を長くすることも戦略のひとつとしています。フードコートでご飯を食べれるので、お腹が空いて気が散ったりもしない。

子供を預けられたり、

クロークに荷物をしまえる施設が充実していることで、見て触って試しながら何時間でも過ごすことができます。

<参考>

https://www.businessinsider.com/ikeas-amazing-store-design-2014-1#drop-your-stuff-off-here–5