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包丁をつけて踊り狂うバレリーナの映像が凄い

鋭い包丁をつけたトーシューズを履いて踊るバレリーナ。ステージに置かれたグランドピアノの蓋の上でバランスを保つために戦い、疲れ果てるように執拗に踊り回ります。スペイン在住のアーティスト、Javier Perez氏のEN PUNTAS という作品。

カメラはダンサーの周りを回るように撮影されており、明るく華やかなステージと空っぽで痛みを伴う舞台裏の闇とのコントラストが表現されています。

バレリーナは、完璧を求めて努力、犠牲、痛みを表現する不気味な姿として現れます。最初は恥ずかしがりやためらいがちでしたが、彼女のステップはますます強調され、威嚇し、暴力をためらわず、鋭い尖った靴でピアノの繊細な表面を削り、切り込んでいきます。脆弱から残酷へ変異する様子にココロが奪われます。

この作品を通して、Javier Perez氏は美と残酷さ、脆弱性と暴力、文化と自然、生と死など、一見矛盾する概念間の境界となる弱点を明らかにしています。

動画はこちらから再生可能です。