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アニメ業界で就職したい人に大切な「デッサン力以外に意識すべきこと」とは

「アニメーション業界は闇だ!」「低賃金、長時間労働」「働く環境が最悪!」

近年、日本のアニメーションが認められ需要が高まっている一方で、実際にアニメを作っている制作現場のネガティブな情報は増え続けています。

今の時代、アニメーション業界の実態や現状について書かれている記事は数多く存在し、どれだけ過酷な業界かすぐに調べることが出来ます。

そして、業界の状態を知った上で、「それでもアニメーターになりたいんだ」という人も多くいるかと思います。

そこで、実際に第一線で活躍するプロから学んだ

アニメータになるために大切なこと」を紹介していきます!

その1「デッサン力は当たり前!一枚絵を描くのではなく動きを知る」

当然ながらアニメーター(2D)は絵を描くのが仕事です。ですので、デッサン力を鍛える、身につけることは普段から息をするかのようにしているのが普通です。

では、デッサン力を身につけていきながら、他に何が重要か。

それは動きを理解することです。

近年の特に商業アニメーションでは止め絵が多用され、ほとんど動かない作品が増えています。

そのため、一枚絵が上手ければアニメーターになれると勘違いしている人が増えていると感じます。

一枚絵を描くのと動きを描くのとにはとても大きな差があります。

例えば一枚絵でキャラクターを描く時に、ほとんどの人が正面、横、または少し角度をつけた正面、それも顔から肩辺りまでの絵を描くのではないでしょうか。

しかし、動きを描くアニメーションでは、演出によって様々な角度からの顔、動きを描かなければなりません。一方向から見た顔や体が描ければそれで良いわけではないのです。

一枚絵を意識して描き続けた人と、色々な角度からの動きを意識して描き続けた人の間には、絵に大きな差が生まれます。

アニメーションの本質である、動きを描くということを意識して日々を過ごすことが大切です。

その2「カメラアングルを学ぶことがアニメーションに活きる」

カメラの知識は、アニメーターを目指す上で絶対に学んでおきたい分野です。

そもそも、アニメーションで使われている技術のほとんどは実写から来ています。(PANやFollowなど)実写映画を制作するときのテクニックをアニメーションに落とし込んでいるのです。

ここに、男の子のキャラクターがいます。ではこのキャラクターを望遠レンズで撮ったときの絵を、または広角レンズで撮ったときの絵を描いてくださいと言われた時に、イメージがつくでしょうか?

普段、カメラを触ったことがない、映画もあまり見ないという人には難しいと思います。

こういったカメラアングルやカメラワークを考えるのは演出の仕事ですが、その意図を読み取って絵で表現するのはアニメーターの仕事です。

ですので、カメラについての最低限の知識はアニメーターにとって必須ですし、そうした知識があることで原画や演出など、より高度な仕事へと結びつくのではないかと思います。

その3「部屋に閉じこもるな!動け!」

アニメーターを目指すからといって一日中部屋に閉じこもり絵を描きまくれば良いわけではありません。アニメーターを目指す人ほど、外に出て色々なことを体験するべきなのです。

アニメーションの語源はanima(アニマ)というラテン語で「命を吹き込む」という意味があります。文字通りアニメーターはキャラクターに命を吹き込む仕事です。キャラクターに演技をさせるのです。

例えば、野球が題材のアニメーションを描くとして、実際に野球をしたことのある人と、ない人が描いた演技にはリアルさに大きな差が生まれるでしょう。また、きれいな夕日に涙するアニメーションを表現する時に、自分の中で似たような記憶があるのとないのとでは表現の奥深さに天と地ほどの差が生まれると思います。

このように、実際に経験する、感じる、考えることはアニメーターにとって、とても大切なことです。ですので、時間のある学生のうちに絵の練習をするだけでなく、外に出て色々な経験値を自分の体を使って得ることが大切です。

その4「良き指導者との出会い」

アニメーションを勉強するときに、独学では必ず限界が来ます。

今ではネットや本などで簡単に学ぶことが出来る時代ですが、一方で間違った知識、技術を正しいと思い込み、身につけてしまうことがありとても危険です。

プロとして何十年も業界で活躍し、しっかりとした技術、知識を持っている方に指導してもらえるかで、アニメーターとして生き残っていけるかどうかが、大きく変わってくると思います。

一昔前であれば、高校卒業後単身業界に飛び込み、仕事をしながら技術と知識をみにつける方法もあったと思いますが、今は時代が違います。

アニメーションを教えている大学、専門学校が年々増えているので、そうしたところに進学することが良いのではないかと思います。

そして、進学した先で講師で来てくださる方と積極的にコミュニケーションをとり、人脈を増やしながら、良き指導者との出会いの場を増やすことがとても大切です。

その5「アニメーターとして生きるための覚悟を決める」

最後に大切なことは、アニメーターとして生きるんだ!という覚悟です。

アニメーターは初めのうちは全く稼ぐことが出来ません。

5年10年業界でがんばったとしても、実力次第ではやっと普通のサラリーマンと同じ位の収入だと思います。

現実はそんなに甘くありません。将来、お金持ちになりたいんだ、という夢がある方は、アニメーターではなく、ほかに稼げる仕事を探すべきです。

富も名声も必要ない!アニメーション業界に身をささげるんだ!くらいの覚悟を持ち、業界に飛び込まなければ、現実に押しつぶされ、半年も経たずにやめてしまうと思います。

自分の将来をゆっくりと考え、アニメ業界について理解し、その上でなおアニメーターになるんだという方は、生きるための覚悟を決めることが大切です。

まとめ

アニメーターを目指すにあたって大切なことを最後にまとめます。

その1。一枚絵ではなく、動きを意識して様々な角度から描くことを意識する。

その2。カメラについて学び、アングルやカメラワークをアニメーションに活かす。

その3。室内に閉じこもりすぎず、外にでて色々なことを感じて体験する。

その4。積極的にコミュニケーションを心がけ、良き指導者と出会う。

その5。アニメーターとして生きる覚悟を決める。

アニメーターを目指すために、すべきことは上記5点のほかにもたくさんあると思います。

しかし、どんなことでも、学んできた知識や技術、経験してきたことは、自分次第で将来必ず活きます。

恐れずに学ぶこと、行動すること、努力することを継続していきましょう。