本を読まないと仕事がなくなる〜ネットの情報だけでは頭スカスカになります〜
近年インターネットの発達により本を読む若者が減っています。
スマホひとつで「すぐに、簡単に、様々な情報」が手に入るようになった今の時代に
「本を読む必要なんてないだろ」という意見が増えているのです。
しかし、そんな時代だからこそ言いたい!
ネットの知識だけで成長した人間の脳なんてスカスカになってしまいます!
Contents
ネット記事の落とし穴
インターネットにはたくさんの記事、情報があり、調べたい時にすぐに調べることが出来ますよね。
そんなネット記事には共通していることがあります。
それは「分かりやすさ」です。
ネットで調べ物をする時、腰を据えてじっくり、という方もいると思いますが、
大半の方が移動中や休憩時間中にパパッと調べることが多いのではないでしょうか。
なんと言っても、ネットの売りは速さだからです。
ですので、ネット記事では「分かりやすく、読みやすい」を心がけている記事が多いのです。
実際、「ネット記事の書き方講座」みたいなサイトには
・テーマを明確化
・難しい言葉を避ける
・構成をきれいに
・最後に分かりやすくまとめる
などなど、短時間で読んでもらうためのコンパクトな記事を推奨しています。
ですのでネットばかりで知識を得ている人たちは、疑問に対して分かりやすく簡略化された情報を読み続けているのです。
するとどうなってしまうのか。
疑問に対する明確な答えを得ることはすぐに出来ますが、速くわかり易すぎるため、「自分なりの答えを考える」ことができなくなります。
知識というのは自分なりに考え、それが正しいのか、間違っているのかを知る。この過程があることで定着します。
この過程は思考力の向上にも繋がります。
ネットで知識を得たその時は「お、なるほどな」と思うかもしれませんが、
「3日後には忘れている」
心当たりのある人も多いのではないでしょうか。
ネット記事とは、なぞなぞを読んですぐ答えを見るようなものです。
これでは知識を定着させることが出来ません。
インターネットはすぐに情報を得るという点では優れています。
しかし、ネットだけで知識を得ていては、その場限りの薄っぺらい学びになってしまうのです。
本は体験を与えてくれる
自分で見たい情報を探して回るネットとは違い、本には「知りたい情報も」「別に興味のない情報も」たくさん詰まっています。
なぜなら、本を読むというのは、著者、登場人物の人生を疑似体験している、覗き見ているようなものだからです。
本一冊に一人もしくは複数の人の人生が詰まっているのです。
著者が体験したこと、研究したこと、感じたことなどを約200ページにわたって共有する事が出来るので、より深い学びが出来ます。
人間皆、人生一度きりです。
人一人につき1度の人生を変えることはできません。
しかし、本を読むことで複数の人生を共有することが出来るのです。
本を書いている人達はその一冊に人生を捧げています。
そうしてできた本の内容の重さは、ネット記事とは比べ物にならないでしょう。
また、本では著者や出版社が明記されています。
著者を調べれば内容が信用できるのかどうかを自分で決めることができるのも本を読むべき理由の一つです。
成功者は読書家が多い?そんなのは関係ない
ビジネスの本などにはよく「成功者、偉大な人には読書家が多かった」ということが書かれています。
僕はこういった記事を読むたびに、だからなんだと思います。関係ないと。
別に読書をしていれば成功するわけではないですし、金持ちになりたいから読書をするというのも違うと思います。
とにかく、ネット社会の現代では脳を腐らせないためにも最低限の読書は必要だということが言いたいのです。
インターネットという、とても便利なツールをうまく活用するためにも、
ゆっくりでいいので、毎日数十分でも本を読む習慣を心がけてみてはいかがでしょうか。
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