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日本の将来オわってる?森美術館で開催されている、『人は明日どう生きるのか』展が想像以上にぶっ飛んでいて将来が怖くなった

人生100年時代と言われるなか、超高齢社会に入っている日本に未来があるのかと思うと、そこはじじばばの楽園でしかないように思う。

現在森美術館で先月から展示されている、『人は明日どう生きるか』展では、今後の将来人間が生活する上で、どのような生活を人々が過ごしているかという点で優れた展示物が様々飾られていた。創造性豊かなものもあれば、現状の地球を捨てて違うプラネットに移り住む、といったアイデアのものまで、展示されている。

ここから気になった展示物を完結に紹介していければなと思うのだが、筆者はこの展示を観て、正直、悪寒が走った。怖くなった。

現在地球では次々と新しいものが生まれて、失われ、忘れ去られて、を繰り返しているのだが、そのなかでこれから紹介する、この未来が待っているかと思うと、ゾッとするのだ。

※こちらで扱われている写真は全て、『クリエイティブ・コモンズ・非営利・改変禁止4.0国際』 ライセンスの下で許諾されています。

建築

人間生活の根幹とも言える、建築についても今後凄まじい勢いで変わっていくと思われる分野の一つである。環境ファーストともいえる、持続可能な社会にむけて、今後地震大国日本は世界に向けて技術力の高さを誇示できる分野だと思うのだが、今回日本から技術面を全面的に出された出展がなかったことが非常に残念だ。


ピャルケ・インゲルス・グループ / オーシャニクス・シティ


ピャルケ・インゲルス・グループ / オーシャニクス・シティ

こちらの作品は、地球温暖化による海面上昇を危惧し、人類が生活できる必要最低限の施設を、海面に浮遊するように作り、繋げ、コミュニティを形成していく提案である。この提案自体はとても面白いのだが、現状問題視されている地球温暖化にメスを入れて問題解決に取り組むのではなく、温暖化を受け入れ、その上で人類はどのように生活を続けられるかという観点で展開されているものである。なので、地球温暖化を直視してない点が正直筆者は気に入らない。

これをみて思うことが一つある。漫画『進撃の巨人』のように、孤立した島と同じく、形成されたコミュニティごとに地域格差や情報格差が出てきてしまうのではないかと。

発想自体は素晴らしく、持続可能な社会に向けて素晴らしいものだと思うので、地球温暖化されている現状を打破できる、もう一歩が欲しいと思ってしまう。


NEO出島 / 会田誠


こちらの作品はなかなかぶっ飛んでいる。写真が少しボケていて申し訳ないのだが、選民思考で優秀な者のみが立ち入りを許可される自治区をつくり、そこで日本を厚生していくという考え方だ。

陸地に建てられた建造物のさらに上に建造することで、外から観てもヒエラルキーを感じる。筆者は、生まれながらにして人は平等であり、地球は選ばれし人のみが生活を許される場所ではないと考えている。なのでこれから秀才の精子に高価な値段がつくように、人は選ばれる時代に突入するのかもしれないのだが、こういう世の中になってほしくなはい。教育格差は広がっていく一方であるし、見えてくる景色や順応できる職業の数も異なってくるだろう。


ピャルケ・インゲルス&ヤコブ・ランゲ / 球体


砂漠にでっかい球体があると、どうしてもスターウォーズ感があり、近未来的感はあるのだが、正直何のために作られたのかまではわからない。だが、デカく丸く反射する球体であるため、NEO太陽のようなものとして崇拝される対象になりうるかもしれない。こちらはアメリカネバダ州にて毎年9月に行われる、バーニングマンというイベントにて執り行われたものだ。近未来的なものが好きなのであれば、たまらなく面白いだろう。


WOHA / オアシア・ホテル・ダウンタウン


実際にシンガポールの中心部にそびえる高層ビルだ。中身はオフィスとホテルからなるのですが、建物がメッシュ状にできていて、植物のツタなどがからまり、外見は完全に廃れた放置ビルです。ですが持続可能な社会にむけてこのビルは非常に優秀であり、ビル内に生物や鳥が寝ぐらを構え、生物の多様性を担保されています

この建物は展示物の中でも輝いていた。持続可能な社会にむけて、地球温暖化や生物多様化などを解決すべく、問題に対して真っ正面から向き合い、結果このような素晴らしいビルになっている。緑に覆われているためおそらくだが、ビル内は涼しく快適に過ごすことができ、夏の長いシンガポールにはちょうどいいだろう。

食料

現在すでに起きている人口爆発に対応する量の食料を届けるために、時間とコストを最小限にして最大の栄養素を取り入れた食料品を開発するために尽力している方々がたくさんいる。それらは、現在日本人が口にしているものとはかけ離れたものかもしれないのだが・・・


長谷川愛 / ポップ・ローチ


本当に、辛いよ。。。色々。。。

ゴキブリをゲノム編集して、食あたりや味、色などを変えることで、ポップに食糧危機を脱しようという目的で発案されたものだ。ゴキブリの生命力を使えば食糧危機は脱することは用意に理解できるのだが、受け入れられる日本人は少ないだろう。

ゲノム編集でゴキブリの体の形を変えることができれば、もしかしたら、もしかするかもしれない。


ネクスト・ネイチャー・ネットワーク / ビストロ・イン・ビストロ


人工培養にて生成された食肉を使用し、食糧危機を脱そうというアイデアの元で作られた展示だ。ほぼ全ての食料品を培養することが可能とのことなので、今後野菜は農園で育つ者ではなく、科学者たちがせっせと作物を育てている環境が当たり前になるのかもしれない。

人工培養なのでゲノム編集され味や食感はリアルに再現できると思うのだが、外見は同じく編集することはできないのだろうか。上のポップ・ローチもそうなのだが、あのゴキブリの見た目では気持ちがポップになることはなく、むしろげっそりしてしまう。お願いなのでこちらも同様、見た目をなんとかしていただきたい。

医療

中国でデザイナーズベイビーという、精子をゲノム編集して最強の頭脳と肉体を持つ赤ちゃんが着床したとニュースが去年出て、世界的にバッシングを食らっていた大学教授がいるように、すでに医療目的で人類の神秘に迫ろうとしている。それが人を幸せにするか、不幸になるのかはわからないが、ポジティブに使えば今後重大疾病にかかってもドナーを見つける必要がなくなると考えると、医療はさらに進歩するのかもしれない。

エイミー・カール / 進化の核心?

原理的に3Dプリンターで臓器を作ることが可能であることは周知の事実だが、実際に展示されているものは始めてみた。おそらくこれらはレプリカで実際に使用することはできないと思うのだが、改めてバイオの領域が凄まじい進化を成し遂げていることを肌で実感した。今後は重大な疾病になっても安心と言いたいところなのだが、まず重大な疾病になりにくい世の中を作ることが大切なのではないかと筆者は思っている。

生活

インターネットが我々のインフラの一部になってから、加速度的に世界は変わってきている。90年代に一斉を風靡したFAXは人々の生活からすでにどこかに消え、新しいものが次々に生まれようとしている。その新しい環境の中で、人々の生活が今後どのように変わっていくかを、ひとつ紹介する。

マイク・タイカ / 私たちと彼ら

これはバーチャルのデジタル空間の危うさを展示を通して伝えているもので、縦長のレシートに印字されているものはツイッターのフィードである。確かにこの椅子に座ると、なぜか座っているだけなのに体力が消耗されていったのだ。膨大な情報量を前に、自身にそれらを情報として落とし込めるキャパを圧倒的に超えていて、さらにひとつひとつのツイートから筆者は逃れられないと思うと、心が苦しくなってきたのだ。座った瞬間、ツイッターが嫌いになった。無論便利になった点も腐る程あるのだが、逆に人々を苦しめてしまう点も腐るほどあるのかもしれない。

以上、森美術館で行われた、『人は明日どう生きるのか』展でした。来年までやっているので、ぜひ足を運んでみてください。