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こんな風に人を愛せたら。特別な感動をくれた映画「マチネの終わりに」

週3で映画を見に行くのが日課になりつつある筆者ですが、今回見た「マチネの終わりに」は非常に良い映画だったので、紹介したいと思います。ネタバレなしで、映画のエッセンスを紹介していきます。同作は平野啓一郎著の恋愛小説で、純文学としては異例の50万部を超えた作品です。平野啓一郎は、『日蝕』により第120回芥川賞を当時最年少の23歳で受賞しています。

主人公は福山雅治演じるクラシックギタリスト「蒔野聡史」。彼との石田ゆり子演じる女性ジャーナリストとの”大人になってから”の純愛を描いたものです。パリやマドリード、ニューヨークなどを舞台に物語は展開します。

劇中の音楽が非常に良かったです。小説内ではクラシックの名曲からポップスまで様々な曲が流れますが、林そよか作曲の「幸福の硬貨」まで。劇中のエッセンスを凝縮したかのような音楽だけでも、この映画を見にきた価値がありました。「幸福の硬貨」は劇内フランスのイェルコ・ソリッチ監督の映画のテーマ曲です。

ストーリーに関しては、私たちが直面する、特にこの映画では40代が直面する困難に対して、

困難を無かったことにするのではなく、

痛みを麻痺させるわけでもなく、


それらから目を逸らさずに、


それでも人生の素晴らしい瞬間を


体感させてくれる

そんな感動がありました。

人生には様々な困難があり、変えられないように見える苦い過去がありますが、それを未来が変えてしまう。大人の切なく美しい恋物語を是非体感してみては如何でしょうか。

予告を見ていて思ったのですが、A1明朝を傾き過ぎない程度に斜体をかけるとかっこいいですね。