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全国のサイクリスト、自宅にいながら大規模サイクルイベントに参加可能に!?

毎年恒例だった5月のサイクルイベント「グランフォンドKOMORO」も新型コロナ感染拡大を受け、2020年大会は中止となった。これを受け、今年走れなかった「グランフォンドKOMORO」大会参加者のため、同大会実行委員会や協力各社の無償協力でバーチャルイベントが実現する。

一般社団法人 こもろ観光局は、地域観光振興のための大規模スポーツイベントの新しい施策として、株式会社ブシロードメディア、グランフォンドKOMORO実行委員会(長野県小諸市)、ワイズロードなどの協力を得て、オンライン上の仮想世界で大勢のサイクリストたちが、一緒に健脚を競うことができる『GRANFOND KOMORO feat. LongRiderStories! Enjoy Ride』を、来る6月28日(日)に開催することが決定した。

これは、全世界で利用されている、バーチャルサイクリングのプラットフォーム「Zwift」(ズイフト:米国)の協力により実現するもので、参加するサイクリストは、スマートフォンやパソコンなどからオンライン上に作られた “仮想世界”にアクセス。自宅などで自身の自転車を漕ぐと、そのパワーや心拍、ケイデンスなどの計測値が、仮想世界にプログラムされた自身の“アバター”にリアルタイムで反映され、オンライン上でサイクリングできるというものだ。

このイベントの参加費は無料。事前の申し込みも不要で、Zwiftを利用できる人は誰でも参加可能だ。

仮想世界のロングライドイベントとしては国内最大規模となる見込み 

この仮想世界で行われるユニークなサイクリングイベント『GRANFOND KOMORO feat. LongRiderStories! Enjoy Ride』では、約100km、約50km、約12kmの、3つのカテゴリーが用意される計画で、参加者は自身の脚力に応じてコースを選び出走。仮想世界に作られる変化にとんだ景観の中、他の大勢の参加者と共にゴールを目指して走る。


6月28日(日)の出走は午前10時。前日27日(土)には、YouTube配信による前日祭が午後3時から。また、28日(日)の出走直前には、小諸市長も参加する開会式が9時45分から開催される。

インバウンド対策にも手応え、海外へのプロモーションに活用も検討

新型コロナウィルスの感染拡大とイベント自粛を受け、小諸市や軽井沢町など浅間山麓6市町村が連携して開催していた毎年恒例の5月のサイクリングイベントも中止となるなど、現在、地域の観光振興は大きな岐路に立たされている。

小諸市では、従来の観光催事の復興を模索する一方で、ソーシャル・ディスタンスを確保することができる今回の通信ネットワークを通じたイベント手法の可能性にも注目。また、4月から実施されていたイベントでは、海外からの参加者もあったことなどから、今後は、スポーツを通じた海外へのインバンド訴求の場としての活用も検討するとのこと。