カメラ中級者のやりがちなミス2選!アップグレードは安易な気持ちでするな!カメラに見合ったレンズ使ってる???
カメラを買ったはいいものの、使い方が難しすぎず、結局オートモードで全て撮っている方を多く見かける。また、なんとなくカメラマウントやシャッタースピードなどの知識をつけてきても、どのように活かすかまだわからない方もたくさんいると思う。
そんなみなさんにカメラのことについてもっと知ってもらい、ボディとレンズ選びに役立ててもらいたい。
Contents
ミス①・・・ボディのみアップグレード
エントリーモデルのボディを卒業したく、フルサイズのボディに乗り換え、レンズはそのまま使う方がびっくりするくらい多くいます。また、そのような方に限って、ボディを変えたのに解像度が上がらずボヤボヤした写真のみが上がらず、残念に感じていることでしょう。
基本的にボディに見合ったレンズを使うことが最善なのですが、機材アップグレードの過程でそのような状況に陥ってしまうこともわかります。だが、基本的に描写はレンズ依存なので、いくら性能の高いボディを使ったところでも、写真のあがりは同じなのです。
軽く仕組みを説明すると、APS-Cのセンサーサイズに適応したレンズをフルサイズセンサー搭載の高性能カメラに装着すると、写真を撮ることは可能ですが、フルサイズセンサーの中央部しか使われなく、結果APS-Cのエントリーモデルの方が解像度が高く撮れるということなのです。
フルサイズボディにAPS-C専用レンズを装着すると、このように周りが魚眼レンズのようにケラレてしまい、全く美しくない。物理的に小さいセンサーサイズに専用設計されているので、このようになるのだ。
実際にフルサイズボディでAPS-Cセンサー専用レンズを使うと、下記のように解像度が落ちる。
24万画素のフルサイズにAPS-C専用レンズを使うと、クロップされて10万画素相当になってしまうのだ。半分以下だ。残念で仕方ない。
ミス②・・・レンズのみアップグレード
ボディはエントリーモデルのままで、将来的にフルサイズのボディを使うことを見越して、フルサイズのレンズを購入して、APS-Cセンサーのカメラにフルサイズ対応レンズを使用する方は多い。実際にフォトグラファーで、メインのフルサイズカメラで標準域のズームをカバーし、サブのAPS-C機で望遠をカバーする方は多いはずだ。
だが、基本的にレンズをアップグレードしたところで、解像度が上がり写真のクオリティが上がるかというと、それは言い切れない。
こちらの画像はとてもわかりやすい。ソニーからでているミラーレス一眼の比較なのだが、左はAPS-C機にフルサイズ用レンズを搭載して撮られていて、右はフルサイズのボディにフルサイズ用レンズを使用されて撮影されている。
この二枚からわかるように、左のAPS-C機の写真から少し紫色のパープルフリンジが黒白の境界線に出てしまっているのに対し、フルサイズボディの方からは全く見受けられない。圧倒的にフルサイズ機の方が解像度が高い。
これを踏まえてボディに合ったレンズを使用すると、このようになる。
適正レンズを使用すると・・・
左のAPS-C機はAPS-Cセンサー専用のレンズを使用し、右のフルサイズ機は、フルサイズ用に設計されたものを使用している。両者とも質の高いレンズを使用しているため、描写にそこまで大きな差はみられない。
結論:アップグレードしたいなら、ボディとレンズ、両方いっぺんにアップグレードしよう!
そうでないともったいない。どちらかが足を引っ張り、つまらない結末になってしまう。そうならないように、ぜひ皆さん気をつけていただきたい。
世界すべての人を Live Rich にするウェブメディア 『デザイニスト』。美的•情操文化をデザイナーや芸術家という領域だけでなく、企業活動や生活の隅々に至るまで浸透させることを目標としています。最新カメラ情報から制作チュートリアル、香港デモ、ライフデザインに関する様々な情報をお届け!@designistJP