大学生は発展途上国にてボランティアで学校をつくるなんてことは、大概の場合しない方がいい
フライト代をはもちろん自腹、それで発展途上国で3週間ほど滞在してボランティアして帰国する大学生がたいくさんいる。
だがもちろん、これらの大学生を真っ向から否定しようとは思わない。
バイトで稼いで、私腹を肥やすのではなく、ボランティアにお金を使うのだから、世のためには確実にはなっている。
行動力も評価できる。筆者も寝台列車でインド一周した際に、発展途上国の様々な難しさを知った。なので経験としての価値もある。
だが、大学生がほぼ必ず直面する就活で、発展途上国で行なったボランティアはあまり有効的ではないかもしれない。
先ほども述べた行動力は評価できるが、大多数の大学生はそこにリーダーシップを発揮して、まわりを導き、
プロジェクトを完遂させているわけではない。
私が大学にいた頃、周りの知り合いはこぞって発展途上国にボランティアに行った。
就活に有利だと考えていたからだ。
結果、みな、苦戦していた。
なぜなら、そのボランティアという波に乗っただけであり、とくにそのウェーブに対する気持ちや熱意は無かったのだ。後付けで色々言いたい放題だが、面接官には全てばれていたようなのだ。
行動力は評価できても、中身はもぬけの殻だ。
大学生時代、ひとりの留学生がいた。その方は自国に少ない小学校を増やしたいという思いで日本に来ていた。
それで日本で日本人のベストパートナーを見つけ、在学中に自国に小学校をつくることができ、帰国後はその学校の運営をしていた。
この留学生は自国に小学校が少ないという問題点を常に掲げ、
小学校をつくるという強い気持ちがあったからこそ、行動に移せたわけだ。すばらしい。本当に。
だが、このプロジェクトにただ参加して小学校づくりを手伝った人は、当然ながら経験はあるが気持ちや思いがない。
また、マネタイズしてビジネスにするわけでもなく、ボランティアだ。お金は増えない。
なので、主導でアクションを起こすことには意義があり、きっとそれは社会でも役立つだろう。
波にただ乗るのではなく、波を作る方がよっぽど大変で、賞賛され、素晴らしいことなのだ。
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