【作例紹介】ニコンZ50の総評と競合比較
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ニコンZ50は手軽で持ち運びに便利なカメラ
Z50は、フルサイズミラーレスカメラであるZ6およびZ7と同様、人間工学に基づいたデザインを採用したカメラだ。深いグリップや適切に配置されたボタンとダイヤル、および堅実感は、カメラへの信頼を感じさせてくれる。しかし、Nikon Z50で忘れていけないのは、プロ写真家をターゲットにしてはいない点だ。主な客層は完全にアマチュア向けなのだ。
今回の作例はRAW編集をせず、カメラによるjpeg書き出しされたもので、Seattle’s Japanese Garden にて撮影。晴れている中の撮影のため、写真の解像感が高くなるはず(作例のほとんどがISO100)。そんな中、どんな写真が撮れるのか!?

Photo by Carey Rose

Photo by Carey Rose
Z50は、持ち運びに関して便利で素晴らしいカメラだ。 ニコンは長い間、より消費者志向のミラーレスカメラを必要としていたが、Z50はこの手軽さに重点を置いた設計になっている。重量設計を気にしてかキットレンズもプラスチックで出来ている程だ。(ぶっちゃけほぼストラップもいらないぐらいかも…。)そして、PDAF技術を利用した高速オートフォーカス機能や、スムーズで応答性の高いタッチスクリーン、露出と設定をプレビューできる大きくて明るい電子ビューファインダーを装備している。スマホで普段撮影している入門レベルのユーザーが次のステップとして満足できる出来る製品という感じ。だが、昔の入門デジタル一眼レフカメラよりもモダンで洗練された印象を受けた。
あくまでもアマチュア向けカメラだよねという画になってしまうので、頑張られたらスマホに負けるかも。他の作例を日本国内や海外のものを含めて今回の記事作成のために見てみたが、普段フルサイズ一眼を使用する筆者には画面がのっぺりしてしまって何とも言えない印象を感じた。APS-Cの限界かな…

Photo by Jeff Keller

Photo by Jeff Keller
競合比較
ちなみに、価格とスペックに基づいて購入するアマチュアユーザーは、率直に言って、ラインナップからZ50を選ぶ可能性は低いと思う。競合比較してみると、価格設定はCanon EOS M6 Mark IIとFujifilm X-T30に比べて高い。やっぱ高い!連射撮影1秒あたりZ50が11枚なのに対してCanon EOS M6 Mark IIは14枚撮影できる。
解像度で見ると2100万画素の解像度。これに対してちょっと女子向けなデザインのFujifilm X-A7とCanon EOS M50ですら、どちらも2400万画素を備えている。 一眼っぽい形!Nikon!にこだわらなければ他にも良い競合はたくさんいるので、諸々参考にしてみて欲しい。

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