世界で一番オシャレな貨幣、スイスフランとは?

日本では新しい紙幣のデザインが話題になっている昨今。政府は、1万円などの紙幣を20年ぶりに刷新する方針を固めました。日本の紙幣は約20年ぶりに刷新されます。1万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎となり、デザインも刷新され話題となりました。

紙幣のデザインに関して言うと、海外旅行に行くと、その土地のお金って非常に興味深いですよね!という訳で、今回はスイスのお金について、紹介していきます。

スイスフランは上記の画像の貨幣です。 スイスフランと呼ばれ、略称はCHF。紙幣の種類は、 CHF 10, 20, 50, 100, 200, 1000まであります。

1000スイスフラン札って日本円では、約10万円札です!!これは世界でも最も高額な紙幣です。スイス中銀の調査によると、主に高齢者が郵便局での支払いに使うことが多く、高級品の購入にも使われているとのこと。しかし高額紙幣には問題もあります。インドでは、脱税や密輸など非合法な経済活動によるブラックマネーが動きやすくなるため、高額紙幣は廃止されました。

画像ではわかりませんが、プリズムのように光を反射させるデザインとなっています。スイス中銀が新紙幣を導入する一番の目的は偽造防止でした。紙幣のテーマは、「多様なスイス」とのこと。光沢インク、紫外線に加えて繊維、超小文字など15個の偽造防止加工が施されています。それが、全て視覚的なデザインにも落とし込まれています。極め付けには、外側にコットン紙を使用して、内側にはポリマーを使った3層構造になっています。強度が非常に高く、実際に手にとってみると分かりますが、質の高さがすぐに分かる通貨です。

スイスは物価が高く、バーガーキングで食べて1700円ぐらい。20スイスフラン札をよく使いました。
縦にデザインされた貨幣が特徴的です。

ヨーロッパでは、どこに行ってもクレジットカードで、キャッシュレス社会なのですが、スイスは現金を使う人の方が多いという特徴があります。スイスで行われる決済の7割は現金によってやり取りされています。金融危機もあり、銀行システムに対する国民の不信が強いとのこと。

非常に美しい貨幣です。是非、スイスに行ってみてください!そして、2024年に刷新される私たち日本の新貨幣は、IBNS Banknote of the Year(今年の貨幣)に選ばれるのでしょうか?スイスフラン貨幣は、2016年に50スイスフラン、2017年に10スイスフランが選ばれています。しかし2018年のカナダドルなど、時代の潮流的には縦デザインっぽいので無理なのかも…。なんて思ったこの頃です。