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最高の味のコーラってどうやってつくるの?食品業界を劇的に変えたアイデアとは?

最高のコーラの味ってどのようにつくるのか気になりますよね??成分をうまく調整して、釣鐘型のグラフからベストな味を探ればよいのでしょうか。

例えば上記のようなグラフを考えてみましょう。成分が50のところでみんなの評判が良ければ、ベストな成分の割合がわかった!この位置で行こう!!となりたいところ。だけど、実際にこの分析をしても最高に美味しいコーラはつくれないのです。

ハーバード大学院で博士号、新製品開発において伝説となったハワード・モスコウィツがまだ若い頃、ペプシコーラから『最高のコーラ』をつくるように言われた時、実際にこのようなグラフで考えました。

しかし、結果はてんでバラバラ。

うまくつり鐘のグラフにならずに、メチャメチャでてんでバラバラ。人の好みはそんなに単純に測れないということです。

この問題は、その後彼の人生の中で長年悩まされました。しかしある時に気づいたのは、

最高のコーラを作るんじゃない、最高のコーラ「達」をつくることだ!!!

そこから彼の快進撃は始まります。例えばピクルス。スタンダードなピクルスを作るのではなく、辛口のピクルスもつくる。ドレッシングは最高のドレッシングをつくるのではなく、最高のドレッシング「達」をつくる。

モスコウィッツは、キャンベルスープ社で45種類ものパスタソースをつくりました。トマトソースで、ガーリックの強さや酸味、かたまり入りなどの思いつく限りの種類の数です。これを何度も試食を繰り返すと、アメリカ人には3種類のパスタソースを好む傾向があることがわかりました。

それは、シンプル、スパイシー、具沢山の3種類。ほとんどのメーカーは、スタンダードでシンプルなパスタソースの中でできるだけ最高の味を競っていたのに、モスコウィッツが調べてみると、かたまり入りで具沢山のソースは誰も作っていなかったのです。

キャンベルの商品、プレーゴはその後10年間で6億ドル(約6300億円)の価値を生み出しました。具沢山のソースは国民1/3が望んでいたものだったからです。

舌が欲しいものを頭はしらない。

「舌が欲しいものを頭は知らない」とモスコウィッツはよく言います。1/3の人は具沢山のソースを望んでいたはずのに、誰一人として具沢山のソースが好きだとは言わなかったのです。人々は実は何が欲しいかなんてわかっていないのだ!とよくわかる例ですね!!!

 つまり、みんなを喜ばすひとつの方法を探すのではなく、水平的にみんながハッピーになるやり方を考えていくことだ大事なんだと感じます。

参考:https://www.ted.com/talks/malcolm_gladwell_on_spaghetti_sauce/transcript?language=ja

●モスコウィッツ博士の書籍はこちらから