特色とグローバルカラーってどう見分けるの?【驚異のイラストレーター仕事術21】

特色とグローバルの違いってイラレ初心者にとっては非常に分かりにくいもの。スウォッチパネルは時短ツールとして非常に有用なので、プロのデザイナーには非常に重宝されますが、ちょっと分かりにくいですよね…。

今回は、特色とグローバルの違いについて解説していきたいと思います。

そもそも特色って?

特色とは、色の3原色+黒のCMYKの他に、特別な色のインクを使うこと。例えば、CMYKの他に金色を使ってつくる原稿では、CMYKでは出せない金色を表現できますよね!

ぶっちゃけ言うと、特色は2色刷り等特別な場合以外はあまり使いません。よくありますよね。白黒じゃなくて白赤の明細書とか…。宅急便や銀行とかでもよく見るやつです。むしろCMYKの原稿の入稿段階で特色が残っていると、印刷所に注意されしまいます。「え?この特色使うの??使わないでしょ!!」みたいな感じで。では、特色はイラレ上でどのように表示されるのでしょうか。

特色は、スウォッチパネルでは、点がついた状態で表示されます。上の画像でどれが特色か分かりますか?

赤丸部分が特色です。


クリックしてみると、Aと名付けた特色インクの詳細が出てきます。たまに、Tは特色のTと間違って覚えている方がいますが違います。Tだからと言って特色という訳ではありません。

その証拠に、特色と書かれた部分をプロセスカラーに変更するだけで、特色ではなくなります。そして、特色じゃなくなってもTは残っていることに注意です!グローバルを外すとプロセスカラーCMYK表示になります。特色は普通のプロセスカラーにグローバルのチェックをいれた時と同じような動きをするので、非常に混同しがちですが、覚えてしまえばなんてことありません。

グローバルについて知りたい方はこちらの記事がオススメです。複数のオブジェクトの色を一括で変更可能になります。