デザインにおけるペルソナは何故必要なのか

正しい判断には、どんな要素が必要か?

正しい判断をするには迷う。デザインも迷う。

例えば宗教じみた機械で、

これを持っていれば不安は解消されるというメリットを謳っている商品があるとする。

科学的には証明されていないが、

効く効くとみんなが言っている。

売り手側の視点に立つと、値段が高い方がありがたみが高まるから、

とりあえず高い値段をつける。

すると、ユーザーは喜んで買う。

みんなハッピーだし、効果はあるようだし、

お金持ってる人が使ってるんだから問題ないよね。

めでたしめでたしという見方もできる一方で、

科学的に証明されていないものを高い値段で売っているなんだとんでもない!

という見方もできる。

では買うべきか、買わないべきか。

化粧水みたいなビジネスでも同じだ、

ただの水だとしても、効いていると本人が信じ込んでしまえば、

それはそれでオッケーなのか、

科学的な効果以上に費用がかかっていても、

オッケー?なのか???

以前、科学的根拠がない商品を売っている担当者に、

それはコンセプトを売っているんだよ

と言われたことがある。

あぁ、なるほど、効果そのものじゃなくコンセプトを売って、

それに納得している人が買っているのかと、

妙に納得してしまった笑

正しい判断に思えるものは、いくらでも理由をつけようと思えばつくしその逆も然りだ。

 

だから、どの視点を基準にものを考えるかという判断は非常に難しい。

この基準がぶれていると、コピー徹夜で1000本ノックみたいなことになるのだ。

デザインをする際では、その構造部分で仮定したWHOのペルソナ像をしっかりと持つことで、

いくらでも正当化できてしまう判断の迷いに終止符を打つことができる。

ひとつひとつに意味合いを持たせた時に、

ペルソナと対話してそのネガティブな部分をどう説明できるか改善できるかが大切なのだ。

結局デザインのネガティブチェックとは多くの人が関わって行うので、

仮想多数決をしてある程度の問題は先に払拭してしまうのが仕事を早く終わらせる鍵だ。