よいデザインのために必要な構造づくり

デザインをする上で一番重要なのが、

構造をつくるということ。

そしてこの構造をつくる上で重要なのが、

・WHO

・INSIGHT

・WHAT

・HOW

・態度変容期待

の5つだ。

特にデザインをしている中で、

なんかうまくいかないんだよなぁと悩むことが多いはずだ。

そんな時にその広告物がどのような目的で作られているのかを

しっかり把握すると解決できる。

例えば、Aという商品があるとする。

この商品のメリットは非常に複雑で分かりにくいもので、

誰にも知られていないものとする。

チラシでAの商品のメリットを単純にポンポンと置いただけでは

いくらデザインを頑張っても良い原稿にはならない。

しかし世の中にはただポンポン置いた広告が多い。

これは、土台がガタガタなところにピカピカの家を建てるようなもの。

一見、綺麗そうに見えるんだけど、何かおかしい。頑張って家の装飾をしたところで、

全然良くならない。

他の例で例えると、軽自動車を改造して羽をつけてるみたいな感じ。

ここでいう構造は軽自動車、デザインのあしらいは羽だ。

どうせなら、レクサスに羽つけた方がかっこいいよね。

デザインにおいて、その土台となる構造の仕組みを理解する書籍というのは、

実際は非常に少ない。

どの場合にどういうコピーが必要なのか、

デザインが産まれてから相当な年数が経っているのに

どんなデザイン本にも書いていない。

良い構造をつくれない人は良いデザイナーにはなれないのだ。

では誰も知らない商品Aでは何を最初にユーザーに伝えるべきなのか。

それは、Aをご存知ですか?Aはこんなサービスです。

このような紹介があって、初めてメリットを訴求するべきなのだ。

いきなりメリットに来られても、ユーザーは「え、何??」と
ついてこられない。

この場合、WHOにはAという商品を知らない人が来る。

だから、そのフォローを始めにやらなきゃいけない。

単純にコピーをもらってそれを組み立てるだけのデザイナーにはなっちゃいけない。

むしろコピーを装飾する仕事だという認識があるぐらいがいい。

上の図から見てもわかるように、

一言フォローがあるだけで原稿のクオリティは雲泥の差が生まれる。

プロからしてみれば、なんで最初にフォローの文言が入ってないの?と

最終的には自分でも書けるようにしないといけないと思う。

デザインでいくら迷っても答えが出ない人は、

誰がどういった場所でどんな気持ちでという、考え方が圧倒的に足りていない。

ちょっとうまいデザイン、イケてる絵なんてものは、素人でもAIでもできる。

しかし、プロとして仕事を受けた時に、その構造の最適解を見つけて

形に仕上げることができるという力はとんでもなく大切だ。