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【デザイニストコラム】今後稼げる人材は、どのような人なのか

失われた20年と呼ばれ、日本の経済成長は横線なのに対し、東南アジアの経済成長率は年間平均1.2倍で、加速度的に日本の後ろに付こうとしている。

経済的に国が豊かになるためには、国民一人ひとりが今の生活をより豊かにしたいという気持ちが必ず必要で、そこから生まれるパワーが国を力強くしている。

では今後経済成長横ばいの日本では、今後どのような人材が財をなすことができるのだろうか。

答えはひとつです。

未来を読み解く力があるか、ないかです。

まだこれではアバウトなのでもっと噛み砕いて話すと

『未来を想像し、人間が何を欲しがるものを作り出すことが出来る人材』です。

現代の日本人は不満を解決する能力に著しく低いです。

日本財団が17歳から19歳の男女1000人にインタビューして、自分の国の将来のことに関する調査を行った。

全て他国より劣っている
引用元

総合的にみると、現代の若者は日本に期待していないことがわかる。それだけ生活に不満を感じなくなっていて、現状を肯定的に受け止め、不満を解決しようとしない、脳が停止した動物と化している。

日本人はこのシートを真摯に受け止め、現実を知るべきだ。これがいかに危険かを知らなければならない。最初にもお伝えしたが、経済成長の著しい国の国民はみな、現状に不満を持っていて、明日をより豊かに生きようとするモチベーションが国を前に押しているのだ。

失われた20年もここからきているだろう。日本人は明日を期待していないのだ。

シートの内容に戻ると、『18歳前後の若者が自分を大人と思っている』日本人はわずか30%未満で、 比較する他国より圧倒的に低い。日本では教育課程で大学まで進学することが近年当たり前となってきている以上、22歳まで自分は子供と思っていることは理解できる。だが甘えすぎではないだろうか。選挙権も18歳から与えられ、18歳は立派な大人だ。

自分は責任がある社会の一員である』と思っている人はわずか44%で、またもやワースト1位。

OECDが行った、世界の15歳の子供に行った、学習到達度調査において日本人は

  • 科学的リテラシー 日本 第1位 平均得点538点(OECD平均493点)
  • 数学的リテラシー 日本 第1位 平均得点532点(OECD平均490点)
  • 読解力 日本 第6位 平均得点516点(OECD平均493点)

という結果を残しているのにも関わらず、日本人は自分は社会の一員だとは思っていない、らしい・・・

個人レベルでは超優秀な日本人だが、責任能力は低い。この原因は、基礎学力のある日本人をうまく活用できる社会システムができあがっていないからであると筆者は考えている。

同じシート内からの抜粋なのだが、『どのようにして国の約に立ちたいか』という問いに対して、日本人はきちんと働き納税するという項目が1位となり、これと同じ答えが出てきた国は他になかった。

これなってしまった原因は将来高校や大学を卒業したら、就職して、納税して、社会に貢献するという考え方しかできない若者を作り出している日本社会の責任だと思う。日本人の働く根源にあるモチベーションが、仕方なく働いて納税して、今の経済を潤滑に動かすことしか考えていないからだ。

だが脳ある優秀な若者は現状に満足せず、より良い社会を築いていくべきだ。

日本の若者の5人に1人は『自分で国や社会を変えらると思っていない。』これも問題である。これは既に現状に満足してしまっている以上、これは変わらない。経済成長で他国に圧倒的に差をつけられて大敗しない限り、日本人の心が燃えることはないだろう。

今後日本は、今まで発展途上国と下に見てきた国に負けることも想像できる。日本の若者に火をつけるには、日本が若者中心の政治作りをするか、発展途上国に大敗するかの二択だと筆者は考えている。さあ若者よ、立ち上がろう。