すごいバナー広告をつくるコツ、広告デザイナーが教えます

 

多々あるバナー広告。ユーザーはぺっぺっぺっぺスマホを操作していく中で、ピっと目に留まるというのはなかなか難しいですよね。今回はバナー企画の立て方について解説していきます。筆者はそんじょそこらでまとめ記事を書いている中途半端デザイナーやライターではなく『ガチデザイナー』ですので、かなり参考になるはず!笑 ではどのようにすれば目に留まるデザイン企画を立てられるでしょうか。バナー制作で王道なのは以下となります。

・●●をプレゼント!
・赤や金色でパーティー感を演出
・リボンやラッピングなどのあしらいで贈答感を出す
・めくれそうだけどめくれないデザイン
・スマホ画面でポイント獲得を想起
・お店のコーポレートカラーを全開にする
・自分にも当たるかもと思わせる
・価格を魅力的に表現
・当選人数などの価格以外の分野で勝負できる強みをアピール
・期間限定で煽る
・ハードルが低く感じられるように安っぽいデザインにする
・STEP1,2といった感じで参加条件の簡単さをアピールする

といったところでしょうか。『●●をプレゼント!』では実際にそこに何をもらえるかを書かずに、「何がもらえるんだろう」とユーザーがタップしたくなるような戦略となります。とりあえずLPに飛んでインプレッションを上げたいという要望であれば非常に効果的です。『自分にも当たるかもと思わせる』では、オファー(1000円引きのようなユーザーのメリット)が低い場合に「500人に当たる」などと訴求することで、別軸から攻める方法です。

やってはいけないのは、

・読まなきゃいけない感をだすこと
・演出過多にしてしまうこと

演出過多とは以下のような広告。一見おしゃれですが読ませたい部分を読んでもらえません。

あくまでもぱっぱっぱめくっていって自然と目に留まる工夫が必要なのです。では実際にどんなバナーが世の中で読まれているのか見ていきましょう。リファレンスを探す際に大事なのは、見てくれを見るのではなく、その広告がどのように企画されているのかを一瞬で判断できる力です。世の中には特にテレビ通販やサントリーや世田谷食品の薬の広告など、ロジックベースだけで成り立っているような広告もたくさんあります。しかしどれだけデザインの見てくれが悪かろうがロジックがそのデザインの中にどれだけ詰まっているかで訴求力は変わってくる。ロジックは非常に重要なのです。

例えばこのバナーの強みはどんなところでしょうか??

・彩度が高く目どまりがいい
・躍動感のある動的な表現と構図
・公式キャラクターを使っていて差別化を図っている
・補色を利用しているので色彩構成がうまい
さらに言うならもう少し躍動感を出してもよかったと感じます。

価格自体に立体感や躍動感を持たせる

下記のように価格自体に立体感や躍動感を持たせることでインパクトを強められます。
その価格やオファーがキラキラ輝いて見えることが重要です。

手軽さをアピール

デザインはあまり良いとは言えませんが、コンビニでも買える手軽さがハードルを低く感じさせてくれるバナー

こちらは500円オフまでの動作がスマホと指が描かれていて非常にわかりやすいですね

クーポンを表現する

クーポンを強調して表現したアイデア、点線の下を破りたくなるような動的表現があればさらに良かったと思います。

贈答感を表現する

赤や金を使った代表的なバナー、贈答感やイベント感を醸成します。

動的表現を加えるとさわに良いものになったり。。

オファーに効果音をつける

オファーの前にドドーンとなどの効果音をつけるだけで、
印象が大きく変わります。ほかにも「必ずもらえる」などの表記が可能です。

キャラクターを一体化させる

この躍動感!!と画面からあふれ出すポジティブ感。
猫もかわいいですし、オファーとの一体感があってぱっと目に留まりますよね。

当たる!オトク!もらえる!などのキャッチーなコピーで目どまりをよくする

このようにデザインというよりはコピーの持つ力をデザイン企画として使っていく方法も強いです。

当たる!という言葉の動的表現が非常に良いです。3ステップで簡単エントリーを訴求しているところもマル。

 

こちらは『オトク!!』で攻める案。先ほど紹介した『●●がもらえる!』のように、何がオトクなのか何がもらえるのかは
分からないけれど、オトク!!とこんなに書かれたら人間は気になってしまう心理を突いていくバナーです。ほかにも「続きはwebで」などの
表現方法があります。

他にも「その場で必ず当たる!」「いつでもどこでも」「その場で当たる!」「もれなく」「あなただけに!」「~限定」「〇月〇日まで!!」「注文殺到中」など、聞いたことのあるフレーズが多いのではないでしょうか。

図にできるところは図にしてしまう

このバナーでは友達追加がアイコニックに表現されている。文字を読むよりわかりやすくなる部分は比喩隠喩でもいいので、どんどんアイコン化してしまおう。

キャンペーン日時を訴求する場合の参考

月日と書かなくても、スラッシュで表現したり、曜日の()がダサいと思う人もこんなアイデアでデザインできます。

 

バナーと心理学をもっと知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

バナーを作り終えたと思ったら注意したいこと

デザイナーとしてバナーの表現が終わったら、最終的にどこを気をつければよいのでしょうか。

バナーに関して言うと、基本的にはスマホで見ることを想定して制作するため、

ディティールにめちゃめちゃこだわるというよりかは、

パッと見て、ダイレクトに内容が伝われば些末なことはそんなに気にしなくていいと思っています。

・表現がシンプル過ぎないか確認する

まず、なんとなくデザインをやっていると表現が猛烈にシンプルになったりしてしまいます。

いわゆるパワポっぽいデザインにならないように、地の色に模様をいれたり、

紙吹雪の形が実際に伝わりやすいか再考したりしてみましょう。

・空間を意識する

版面やアキの感覚を最後に揃えておきましょう。

特に箱組できるところはやっておいてしまうと吉。

・3D表現を使ってみる

2D表現だけでなく3Dで価格や図を立体的に見せることで、内容が伝わりやすくなる可能性を検証してみましょう。