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AIの創造性が人間を超える!? AIの発達によるクリエイティブ業界への影響

人間よ、このままではやばい。

AI の発達により人間の仕事がだんだんと無くなっていくとされている近年。

そんな中でも「クリエイティブな仕事は人間にしか出来ない」、「無くならない」とされていました。

しかし、時代のAIの進化は凄まじく、「クリエイティブな仕事こそAIに奪われるのではないか」という意見が多くなりました。

実際、AIによって制作された小説や音楽、絵画などが注目され始めており、AIの創造性が人間を超える日も近いのではないかと言われています。

AIによって生み出された作品

では具体的にAIによってどのような作品が制作されているのか紹介していきたいと思います。

1. AIが作ったバーガーキングのCM

バーガーキングではAIにCMを作らせるプロジェクトを実施しており、完成映像を公開しています。

「AIは創造的な広告づくりにおいても重要だ」とバガーキングは考えており、積極的にAIによるCM制作を行っています。

AIに数千に及ぶファストフードの広告とレポートを読み込ませ、学習させることによって出来上がったCMがこちらです。

ちょっと不気味な仕上がりですね笑

「それは鶏だったが、今はチキンフライだ」や突如飛び出す「ウルグアイ」という単語など、

その出来はお世辞にも良いとは言い難いですが、これからのAI広告の先駆けとなる挑戦なのではないかと思います。

2.AIによる小説

日本には「作家ですのよ」というAIで小説を制作するプロジェクトがあります。

このプロジェクトではショートショートというシャンルの作品をAIに学習させ、

「AIがある程度の長さの文章を自動的に書けるようになること」を目標にしています。

そして、このプロジェクトで制作されたAIによる小説が”星新一賞”の一次審査を通過し、一時話題となりました。

その日は、雲が低く垂れ込めた、どんよりとした日だった。 部屋の中は、いつものように最適な温度と湿度。洋子さんは、だらしない格好でカウチに座り、くだらないゲームで時間を潰している。

                                 『コンピュータが小説を書く日』より

上記はその小説の冒頭の部分を抜粋したものです。

人間が書いた小説と比べてもなんら遜色がないかと思います。

これから何千何万と作品を生み出すことで、AIによる名作が探勝する日も近いのではないでしょうか。

3. 4900万で落札されたAIの描いた絵画

ニューヨークで開催されたオークションで「Edmond de Belamy, from La Famille de Belamy」というAIによって描かれた作品が43万2500ドル(役4900万円)で落札されました。

この絵画はフランスを拠点に活動している「OBVIOUS」というチームによって制作されました。

14世紀~20世紀頃に描かれた、1万5000点もの肖像画のデータをAIに学習させることで生み出されたのがこの肖像画です。

また、この肖像画を生み出したAIの元となったオープンソースを公開していたのはロビー・バラットという人で、AIアートによる著作権やモラルの問題も話題となっています。

AIのクリエイティブが人間を超える日は来るのか

現段階ではAIの制作物が人間のものより評価されるということはないかと思います。

AIには、人間の複雑な心を読み解き、感情を動かすような情緒的な表現がまだまだ足りないからです。

しかし、これからの未来は分かりません。

最近のクリエイティブな作品やアイデアは、少なからず過去の作品を参考にしていたり、既存のアイデアの組み合わせであることが多いかと思います。

そうした「過去の作品を学ぶ、分析する行い」はAIの得意とする分野であり、人間を遥かに超えています。

更に、AIは疲れることがないので、何千何万とアウトプットを繰り返し学習することで、

人間と同等かそれ以上の作品を生み出す日が来るのも、そう遠くない未来なのではないでしょうか。